居城の一室
- (株)トミーウォーカー運営の商業PBWシルバーレインのPC静月・明良(b24511)、レイナ・クレイシャン(b25393)、中原・春美(b32109)の合同キャラブログです。
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Good bay sweetpain 『届く者、届かない者』
「幸せとは、誰の痛みの上にも成り立ってはならない」(Web漫画「天の祈りと大地の願い」より)
『幸せとは、誰かの痛みの上にしか成り立たない』
「HAHAHA空が青いな!いい告白日和!」
「ちょ、今星空!!」
異様なまでのハイテンションでオレに話しかけてくる彼女――金重ナズナ先輩に、オレはついいつものノリでツッコミを入れた。
だが、オレは聞き逃さなかった。彼女の「告白」と言う言葉に胸がずきりと痛んだ。
「…その、聞いたのか?」
「聞いた?なんのことカネ?」
「……先輩から、だよ」
清々しいまでの笑顔でとぼけるナズナ先輩に、しかしオレは真面目に尋ねた。
彼女の顔から、笑顔が消えた。
「………聞いた。ほぼ、予想通り」
「…………そっか」
水那先輩のことだ。オレに告白する前にそのことをナズナ先輩に話していたことは想像に難くない。
ゴメン、と小さく漏れた言葉が夜風に吹かれていく。
「ま、8:2の確立で静月さんに傾くと思っていたしな。
結果が想像できてたからこそ、フラれるのが怖かったっつーか」
慰めの言葉がずきりと胸を刺す。
「……オレは、8割方両方フラれるんじゃないかな…って思ってた。
だから…今、まだ信じられない気持ちで…ナズナ先輩にも、なんだか申し訳ない気持ちで…」
「あーあー気にするな。対抗策はすでに考えてある」
覇気がなく湿っぽいオレの言葉をナズナ先輩は遮った。
「……策?」
訝しげに顔を上げるオレにナズナ先輩は頷いた。
顔を上げたとき、彼女は妹系甘ロリドレスに身を包んでいた。
「恋人がダメなら義妹としてこれからも居候してやろうかと」
「アンタはサキュバスか!!」
あまりの早着替えに思わずツッコんでしまう。
…だが、そんなコミカルな空気がそんなに長く続くわけがなかった。
「……いいのか?でも…」
「…はっはっはっ。――おおっと、もうこんな時間!帰らなければ!」
ではっ!と、ナズナ先輩は足早に去っていこうとする。何か声をかけねばと言葉に迷っているうちに彼女はいなくなってしまった。
暗い星空の下、立ちすくむオレに冷たい夜風が吹きつけた。
「ちょ、今星空!!」
異様なまでのハイテンションでオレに話しかけてくる彼女――金重ナズナ先輩に、オレはついいつものノリでツッコミを入れた。
だが、オレは聞き逃さなかった。彼女の「告白」と言う言葉に胸がずきりと痛んだ。
「…その、聞いたのか?」
「聞いた?なんのことカネ?」
「……先輩から、だよ」
清々しいまでの笑顔でとぼけるナズナ先輩に、しかしオレは真面目に尋ねた。
彼女の顔から、笑顔が消えた。
「………聞いた。ほぼ、予想通り」
「…………そっか」
水那先輩のことだ。オレに告白する前にそのことをナズナ先輩に話していたことは想像に難くない。
ゴメン、と小さく漏れた言葉が夜風に吹かれていく。
「ま、8:2の確立で静月さんに傾くと思っていたしな。
結果が想像できてたからこそ、フラれるのが怖かったっつーか」
慰めの言葉がずきりと胸を刺す。
「……オレは、8割方両方フラれるんじゃないかな…って思ってた。
だから…今、まだ信じられない気持ちで…ナズナ先輩にも、なんだか申し訳ない気持ちで…」
「あーあー気にするな。対抗策はすでに考えてある」
覇気がなく湿っぽいオレの言葉をナズナ先輩は遮った。
「……策?」
訝しげに顔を上げるオレにナズナ先輩は頷いた。
顔を上げたとき、彼女は妹系甘ロリドレスに身を包んでいた。
「恋人がダメなら義妹としてこれからも居候してやろうかと」
「アンタはサキュバスか!!」
あまりの早着替えに思わずツッコんでしまう。
…だが、そんなコミカルな空気がそんなに長く続くわけがなかった。
「……いいのか?でも…」
「…はっはっはっ。――おおっと、もうこんな時間!帰らなければ!」
ではっ!と、ナズナ先輩は足早に去っていこうとする。何か声をかけねばと言葉に迷っているうちに彼女はいなくなってしまった。
暗い星空の下、立ちすくむオレに冷たい夜風が吹きつけた。
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プロフィール
HN:
おか
性別:
女性
自己紹介:
極稀に変わる偽ステシ
岡・耶麻(さて私は何処でしょう)
(おか・やま)
運命予報(できない)士
『結社枠が足りない。』
明ちゃんレイナ様春美さん他若干名の背後にある残留思念。詠唱銀の振り掛け禁止。チョコと猫と幼女とノマカプと我が子をこよなく愛する。銀雨用メッセあったりします。お手紙でどうぞ。
理性□□□■◇感情
狡猾□□□■□純真
秩序□□□■□自由
計画□□□□■行動
仕事□□□□■遊び
入学理由:能力者(てかフリスペ)のいる環境に憧れた
岡・耶麻(さて私は何処でしょう)
(おか・やま)
運命予報(できない)士
『結社枠が足りない。』
明ちゃんレイナ様春美さん他若干名の背後にある残留思念。詠唱銀の振り掛け禁止。チョコと猫と幼女とノマカプと我が子をこよなく愛する。銀雨用メッセあったりします。お手紙でどうぞ。
理性□□□■◇感情
狡猾□□□■□純真
秩序□□□■□自由
計画□□□□■行動
仕事□□□□■遊び
入学理由:能力者(てかフリスペ)のいる環境に憧れた